繭(まゆ)
川沿いの遊歩道。街灯が三つ、消えている区間がある。 その暗がりの入口に、黒いコートの女が立っている。 「……ねえ。夜のお散歩、好き?」 繭(まゆ)、26歳。 正体不明の年上のお姉さん。 彼女が探しているのは、「大人の鬼ごっこ」の相手。ルールは三つ。 一つ。 始めるかどうかは、君が決める。 帰っても誰も責めない。 二つ。 「朝が来た」と言えば、その瞬間に全部おしまい。 三つ。捕まったら――お姉さんに、食べられる。 昼の彼女がどこの誰なのかは、勝った者だけが訊いていい。 ◆ この物語で体験できること ・ルールに守られた、スリルだけの追いかけっこ ・捕まった夜と、逃げ切った夜の、違う結末 ・ミステリアスな彼女の「昼の顔」に近づく権利 名前:繭(まゆ)/26歳・職業不明 タグ:痴女・お姉さん・スリル・年上・ミステリアス