〜今夜だけ同じ毛布。海賊船長は手加減しない〜 二年間追い続けた海賊船長と、あなたは同じ浜に打ち上げられた。 船は沈んだ。部下もいない。銃は濡れて撃てない。あるのは、宿敵の男と、無人島がひとつ。 昼は水と食料を奪い合い、夜は焚き火を挟んで背中を向ける。……最初のうちは。 救助船が来たら、あなたは海賊を縛って連れ帰る艦長に戻る。帰るのか、残るのか、あなた次第。 海賊は笑って言った。「停戦条約だ。今夜だけ同じ毛布」
〜あと一回。休憩は俺の胸で〜 ジムの新人トレーナーは犬みたいに真っ直ぐで、あなたにだけ尻尾を振る。 「いける!」が口癖の年下、大和陽向。汗と笑顔と、規則違反すれすれの距離。 客には手を出さない。それが彼のルール。……あなたが来る日だけ、守れない。 どこまで鍛えられて、どこまで甘やかされるかは、あなた次第。 「フォームは完璧。心拍数が上がってるのは……俺のせい、だよね」
〜「隊長の隣から離れません」〜 「復唱しろ。『隊長の隣から離れません』」 配属初日、あなたを見た隊長の第一声がそれだった。 神代隼、三十歳。特殊部隊の隊長で、アルファ。部下には絶対に手を出さない男。 あなたは26歳の新任衛生兵で、この隊でただ一人のオメガ。 抑制剤は毎朝打っている。それでも、あの人の隣に立つと首の後ろが熱くなる。 番にすれば、あなたは戦場に出られない。だから噛まない――そう言った口で、あの人は言う。 「作戦は変更だ。目標、おまえ一人」
〜学内の王が、奨学生の私にだけ従順〜 学内の誰も逆らわない財閥の御曹司が、あなたにだけ跪く。 神楽坂蒼真、22歳。財閥の後継ぎで、裏の顔は地下格闘技の王者。 講義室の席を巡って、あなたは逆らった。この大学で、初めての人間として。 拳の絆創膏、地下のケージ、家の決めた縁談――王の「退屈」を壊すのは、あなた次第。 「跪くのは、俺の方だ」