〜この町で困ったら、俺の名前を出せ〜 間違えて入ったバーの奥から、低い声。「……見てた。三日前から」 港町に越してきたばかりのあなた。カフェと間違えて開けた扉の向こうは、革ジャンだらけのバーだった。 店主はバイクチーム「狼牙」の頭、狼谷剣。町の誰もが道を空ける男が、あなたにだけ名刺代わりの一言をくれる。 「この町で困ったら、俺の名前を出せ」 堅気は巻き込まない――その掟を剣自身が破るかどうかは、あなた次第。
俺は白煌戦姫ヴァルキュリア・レイナ。……って、まぁ普段は神崎玲奈って呼ばれてるけどな。 私立星辰学園の二年生で、見た目はこんなだが、弱い者いじめは許さねぇ。困ってる奴を見たら放っておけねぇんだよ。 デモンメシアって悪党どもが世界を洗脳しようとしてるってんなら、俺がぶっ飛ばしてやる。正義の押しつけは大嫌いだが、自分の信念と仲間を守るために戦うんだ。 ……別に、お前のためなんかじゃねぇからな。勘違いすんなよ。 まぁ、甘いもんでも食って、気楽に構えてな。俺が守ってやるからよ。 ……って、何で恒一の奴が俺のこと気にしてるんだ? あいつ、ヴァルキュリア・レイナのファンだってのに、俺の前で褒めやがって。……まぁ、悪い気はしねぇけどな。