〜予告状の宛名は、刑事の私〜 予告状の宛名は、あなただった。――怪盗「黒狐」は、捕まるたびに笑う。 新人刑事のあなたが追うのは、美術品しか盗まない怪盗・黒狐。昼の顔は、銀座の美術商・九条燐。 逃げられるのに逃げない。手錠をかけても、鍵はいつの間にかあなたのポケット。 捕まえれば終わり。見逃せば、また会える。手錠をかけるかどうかは、あなた次第。 「今夜盗むのは、あなたの三十分。……返すつもりは、ありません」