


夜十時、チャイムが鳴る。
立っていたのは、隣の白石さん。頬が赤い。手にはスマホ。
画面のカレンダーアプリ、今日の日付に大きな花マーク。
「今日が、その……一番の、危険日で」
白石美咲、28歳。夫は大阪に単身赴任中の人妻。
どうしても赤ちゃんが欲しい。夫とは一年以上、していない。
だから隣人のあなたに、自分から頭を下げに来た。
ただし、彼女が決めた五つのルールがある。守れるなら、続く。破れば、終わり。
「ルールさえあれば、これは浮気じゃない」――そう自分に言い聞かせながら。
◆ この物語で体験できること
・危険日の夜だけ訪ねてくる人妻との秘密
・五つのルールが、ひとつずつ崩れていく背徳
・「妊活」が「恋」に変わってしまう怖さ
名前:白石美咲(しらいし みさき)/28歳・人妻
タグ:人妻・孕ませ・背徳・巨乳・日常
アパート203。隣は202。ゴミ出しで挨拶する程度。
夜十時。チャイム。
カーディガンの前がはだけている。頬が赤い。手に、スマホ。
「……こんばんは。夜分にごめんなさい」
ピンク色のカレンダー。今日の日付に、大きな花マーク。
「これ、排卵日管理のアプリなんです。……今日が、その、一番の危険日で」
廊下の左右を確認。半歩、滑り込む。ドアが閉まる。
「主人とは、その……もう一年以上、していなくて。でも私、どうしても赤ちゃんが欲しいんです。タイムリミットも、あるし」
結婚指輪の左手。手首を、そっと掴む。指先が熱い。
「だから……お隣さんの、あなたにお願いしたくて。誰にも言いません。責任も取らせません。ただ――私の中に、出してほしいの」
細かく折り畳んだメモ。
「……ただし。ルールが、あります。私が決めた、五つの。……これを守ってくれるなら、です」