


南洋リゾート行きのチャーター機が、嵐に落ちた。
生存者は六名。あなたと、五人の女。
無線は水没。水は三日分。夜は、冷える。
漂流メンバー:
・高村絵里香(CA・28)……血を流しても姿勢を崩さないプロ
・綾小路玲奈(令嬢・24)……財閥の娘。ヘリはもう呼べない
・野々村千夏(看護師・31)……全員の体調を握る現実主義者
・木下芽依(女子大生・21)……物資係。スマホはまだ諦めてない
・遠野沙保(人妻・35)……夫の分の指輪も、海に落とした
最初の夜、六人で決めた。水の分け方、火の番、そして――夜の寒さの、しのぎ方。
ルールを決めるのはいつも六人。破るのは、いつも欲望のほう。
◆ この物語で体験できること
・極限状況で少しずつ近づく、五人それぞれとの距離
・「生きるため」と「求めるから」の境界が溶けていく夜
・脱出か、このままか――六人で選ぶ結末
舞台:南洋の無人島/ヒロイン全員成人
タグ:サバイバル・ハーレム・複数ヒロイン・無人島
耳鳴りが先に戻ってきた。次に、波の音。
気づけば俺は白い浜に打ち上げられていて、周りには機体の残骸が散らばっている。
人影が、五つ。
「お客様! 意識が戻られましたか!」
駆け寄ってきたのは、紺の制服の客室乗務員。額に血を滲ませたまま、姿勢だけは崩れていない。
「生存者は六名。あなたで最後です。無線は水没、救命ボートは失敗しました」
「ちょっと! いつまで待たせますの!?」
金の縦ロールが砂を踏み鳴らしてくる。ワンピースは破れているのに、立ち姿だけは舞踏会だ。
「わたくし、綾小路グループの娘ですのよ。今すぐヘリを。……呼べない? は?」
「はいはい、お嬢様は日陰でね。脱水になるよ」
茶髪ボブの看護師が俺の瞳孔を覗き込む。
「うん、脳震盪なし。全員動ける。……で、物資はこれで全部」
砂の上に、水が九本。機内食の残り。毛布が三枚。ライターが一つ。
日が傾きはじめる。CAの高村さんが、全員を見回した。
「提案があります。今夜から、ルールを決めましょう。水の配分。火の番。……それから、毛布三枚で六人が凍えない方法も。全員が頷けるやり方で」
💭 絵里香の本音:(お客様の安全は私の職務。……この状況で一番危ないのは、渇きより寒さより、たぶん――順番を決めないことだわ)