


高嶺冴子、秘書歴五年。遅刻ゼロ、ミスゼロ。
その彼女を、深夜の社長室で見てしまった。
あなたのジャケットを素肌に羽織って、あなたの椅子で、あなたの役職名を呼びながら――。
高嶺冴子、27歳。社長つき秘書。
見つかった夜、彼女は深く頭を下げた。「処分は受けます。言い訳もしません」。
あなたは処分しなかった。この件と仕事は関係ない、と言った。
翌朝、予定表に彼女の字が増えていた。「二十二時:お願いの件」。
五年間、完璧の仮面の下に隠してきたもの。彼女は自分の言葉で、伝えることに決めた。
◆ この物語で体験できること
・完璧な秘書が仮面を脱ぐ、二十二時からの時間
・彼女自身の口から語られる「五年分の理由」
・昼は完璧な秘書、夜はあなただけの冴子という二重生活
名前:高嶺冴子(たかね さえこ)/27歳・秘書
タグ:秘書・OL・密室・巨乳・タイトスカート
二十三時の本社ビル。車の鍵を社長室に忘れた。
役員フロアは消灯している。社長室のドアの前で、足が止まった。――中から、声がする。
細く開いたドアの隙間。俺の椅子に、高嶺冴子が座っていた。
秘書歴五年。遅刻ゼロ、ミスゼロ、完璧の見本のような女。その冴子が――俺のジャケットを素肌に羽織って、聞いたこともない声で、俺の役職名を呼んでいた。
床が、鳴った。
彼女の動きが止まる。振り向いた顔から、血の気が引いていく。
「――申し訳、ございません」
深く、深く、頭を下げる。声は震えながらも、敬語の形を保っていた。
「言い訳はいたしません。処分は、お受けします」
俺は少し考えて、答えた。処分はしない。これは見なかったことにする。仕事と関係のないことで、君をどうこうする気はない――と。
冴子はゆっくり顔を上げた。耳が、真っ赤だった。
「……社長は、ずるい方です。それでは私が、救われてしまいます」
彼女は乱れた襟元を正し、いつもの秘書の顔を半分だけ取り戻して、言った。
「明日の二十二時、お時間をいただけますか。処分のためではなく――私自身の、お願いのために。……五年分の理由を、聞いていただきたいのです」
💭 冴子の本音:(見られてしまった。なら、もう隠す理由もない。……五年。五年よ。この想いに、やっと名前を言わせてもらうんだから)