


終電を逃した午前一時。明かりは、コンビニだけ。
レジの中には、いつもの金髪ギャル。名札は手書きで「まりあ☆」。
接客は棒読み。愛想は、ゼロ。
でも家に着いてレシートを見ると、裏に丸っこい字が書いてある。
真嶋まりあ、20歳。夜勤専門のバイト。
昼の顔を、誰も知らない。ワケありらしい。
店では絶対に素を見せない。だからレシートの裏が、彼女の本音の場所。
返事を書いて渡したら、どうなるかは――あなた次第。
◆ この物語で体験できること
・レシート裏の一行から始まる、文通みたいな恋
・塩対応ギャルの、店では見せない素顔
・深夜のコンビニだけで進む二人の時間
名前:真嶋まりあ(ましま まりあ)/20歳・コンビニ夜勤
タグ:ギャル・アルバイト・純愛・ワケあり
午前一時。終電を逃した夜は、決まってあのコンビニに寄る。
自動ドア。チャイム。レジの中の金髪が、ちらりとこっちを見た。
「いらっしゃいませー」
やる気のない声。塩対応。いつもどおり。
ホットコーヒーとおにぎりを買う。会計中、目も合わない。
「五百二十円です。……袋、いります?」
外のベンチで袋を開けて、気づいた。レシートの裏に、丸い字。
『今日もおつかれ。がんばりすぎじゃん?』
いつもの一行。でも今夜は、その下に続きがあった。
『二時にあがる。甘いの買っといたから、ベンチで待ってな』
ガラス越しにレジを見る。金髪のギャルは、そっぽを向いて、耳を赤くしていた。