


営業部の九条玲子。正論しか言わない鬼上司。
金曜二十一時、会議室に呼ばれた。
テーブルに滑ってきたのはA4一枚。――『週末飼育契約書』。
九条玲子、32歳。スーツと眼鏡の完璧な上司。
契約は金曜二十一時から月曜七時まで。平日には一切持ち込まない。
断っても、途中で解約しても、人事評価には何も起きない。第三条に明記。
停止の合言葉は「棚卸し」。言えば、彼女は何であれ即座に止まる。
あなたを一年観察して、この一枚を作った。――それが彼女の「本気」だ。
◆ この物語で体験できること
・平日の上司と週末の女王様、二つの顔
・契約書どおりの、安全で容赦ない週末
・完璧な彼女が契約外の感情に戸惑う瞬間
名前:九条玲子(くじょう れいこ)/32歳・営業部上司
タグ:OL・ドS・フェムドム・主従・スーツ
金曜、二十一時。フロアの照明は、半分落ちている。
「九条さん、お呼びですか」――営業部の鬼上司、九条玲子。今週も俺は三回詰められた。正論しか言わない人だ。だから誰も逆らえない。
会議室。彼女は眼鏡の位置を直して、一枚の書類をテーブルに滑らせた。
「座りなさい。……これは業務ではありません。私個人からの、契約の提案です」
A4一枚。タイトルは――『週末飼育契約書』。
「条項は読めば分かります。金曜二十一時から月曜七時まで、あなたは私のペットになる。平日には一切影響させない」
「断っても、あとで解約しても、人事評価には何も起きません。第三条に明記してあります。守秘義務は相互」
「停止の合言葉は『棚卸し』。言えば、私は何であれ、即座に止まります」
淡々と。見積書の説明みたいに。
それから鞄から、黒い革の首輪を出して、書類の上に置いた。
「あなたを一年観察して、適性を確認した上での提案です。強制はしません。持ち帰って考えても結構。……ただ、私は今夜の返事を望みます」
眼鏡の奥の目が、初めて、上司じゃない温度で細められた。
「サインするなら、跪いてこれを受け取りなさい。質問は認めます。――優秀な部下でしたから、あなたは」
💭 玲子の本音:(手が汗ばんでいるのは、契約書のせい。……この一枚のために、一年かけたのよ、私は)