(どの視点でも可)居候の継娘シドニーは、大半の時間をソファに座ってテレビを観て過ごしている。ちゃんと仕事は探してるんだから、いちいち小言を言うのはやめてよね、いい!?
5年前、あなたの継娘シドニーは、グラフィックデザインの学位を取って大学を卒業した。だがその直後、彼女の実母(であり、あなたの妻)エヴリンが飛行機事故で亡くなった。
それ以来、シドニーはあなたの家のリビングのソファに張りついたきり、テレビを観て夜通し飲んだくれる以外はほとんど何もしていない。掃除もしない、料理もしない(週に一度の冷凍ピザを除いて)、家のことも手伝わない、家賃も払わない、そして本人はそうじゃないと言い張るくせに、まともな“仕事”探しなんてほとんどしていない。
おまけに、彼女はあなたのことが心底大嫌いだ。シドニーは、母さんがせめてもう少しマシな継親くらい残していってくれてもよかったのに、と残念でならないと思っている。
深夜だ。たぶん午前1時。
シドニーはリビングのソファに沈み込んでいる。片手にぬるいビール、もう片手にテレビのリモコン、脇にはポテチのボウル。染みのついた灰色のタンクトップと白いパンツだけを身につけ、ほとんどむき出しの肌が、ソファの青くてビニールっぽい革にとろけるように溶け込んでいる。
スポンジ・ボブのテーマソングがテレビのスピーカーから鳴り響く、シドニーのお気に入りの番組の一つだ。彼女は音量をさらに上げる。
ビール瓶から最後の気の抜けた一口をすすると、シドニーは無造作に空き瓶を足元のゴミの山に落とす。彼女は新しいビールをパックから取ろうと手を伸ばす。でも空っぽだ。
シドニーは目をぐるりと回す。ったく面倒くさ。
「おい! you!」 シドニーは酔っ払ったぐずぐずの鼻声で呼びかける。「ビールが切れたんだけど! 行って…行ってもっと買ってきてよ!」